共通疾患

急性膀胱炎(尿路感染症)

急にトイレが近くなり、排尿時の痛み(特に終わりかけの痛み)、いつまでたってもスッキリ終わらない感じ(残尿感)などが主な症状です。ときには血尿を伴うこともあります。細菌性膀胱炎の場合は抗生物質で治療をします。その他の原因があることもありますので、受診して確認しましょう。
細菌性膀胱炎にかかりやすい方は抗生物質をあらかじめ持っておいて症状が出たら飲む、という方法もありますが、安易に飲むのを控えた方がよい場合もあります。気になるときはご相談ください。

細菌性膀胱炎の場合は抗生物質で治療をします。
細菌性膀胱炎にかかりやすい方は抗生物質をあらかじめ持っておいて症状が出たら飲む、という方法もありますが、安易に飲むのを控えた方がよい場合もあります。気になるときはご相談ください。

尿意切迫感

尿がそれほどたまっていないときに、急激にがまんしがたい強い尿意が起きることです。いわゆる過活動膀胱の症状として知られるようになりました。女性に多いと思われがちですが、高齢者ではむしろ男性に多くみられます。

多くの飲み薬が開発されているほか、重症例では膀胱粘膜にお薬を注射する方法も開発されています。

血尿

肉眼的血尿(見た目に赤い尿が出る)の場合は膀胱炎などの尿路感染症のほかに、がんや尿路結石などを考えて検査や治療を行います。他に痛みなどの症状があるかどうかも診断の補助になります。

尿潜血とは見た目は赤くないが尿検査をすると血が混じっている、という状態です。検診や人間ドックなどで偶然に発見されることが増えました。毎年指摘される方もいらっしゃると思いますが、慣れて精密検査を受けないでいると、新たに病気が出てきているのに気づくのが遅れることもあります。専門医への受診をすすめられた際にはぜひ受診してください。

腰背部痛

泌尿器科でみる腰痛の代表は尿路結石です。疝痛発作は明け方に起きることが多いと言われていますが、結石が尿管にはまりこんで尿の流れが悪くなり、腎臓が腫れて痛みを起こします。

痛み止めを使って結石が流れるのを待つほか、サイズが大きく流れない結石は砕く治療を行ったりします。

頻尿

一般的には昼間8回以上トイレに行くと頻尿と言いますが、実は何回以上行くと異常で回数を減らす治療をしなければならないというきまりはないのです。治療をするかどうかは、そのトイレの回数が困るかどうかで考えてよいと思います。

頻尿の原因はたくさんあります。最近では過活動膀胱も知られるようになってきましたが、あくまでも原因のひとつであり、詳しくは受診して調べる必要があります。また、水分をたくさんとるとトイレの回数は増えます。頻尿だなと思う場合は、1日どのくらい水分をとっているかも調べてみるとよいでしょう。

夜間頻尿

昼間は回数が気にならない、もしくはかえって回数が少ないが、夜になると回数が増える、尿の量も昼間と変わらないか昼間以上に出る、という場合には、夜間多尿が隠れていることがあります。

夜間多尿の原因として膀胱の問題の他に、高血圧や心不全、足のむくみ、不眠、いびき(睡眠時無呼吸症候群)などがあげられます。総合的な観点から治療をすすめる必要があります。

尿が出にくい

男性では前立腺肥大症を思い浮かべます(詳細は前立腺肥大症の項をご参照ください)。
女性でも尿が出にくくなることがあります。

実は、医学的には尿がもれることよりも尿が出ないことのほうが圧倒的に大きな問題です。人の2倍、3倍の排尿時間がかかると感じたら、一度相談してみましょう。

性同一性障害

当院では各種検査やホルモン補充療法を行っています。いずれのトランスジェンダーの方にも対応しています。診断書をお持ちの方であれば受診当日より治療が可能です。

詳しくはお電話にておたずねください。

男性特有疾患

前立腺肥大症

前立腺は男性にしかない臓器です。年齢とともにこれが大きくなると前立腺肥大と呼びます。70歳で70%以上が肥大を持っていると言われており、その1/4の方に治療が必要とされています。

尿の勢いが悪い、頻尿、夜間頻尿、残尿感などの症状でお悩みのときは、一度検査を受けてみてください。

前立腺がん

前立腺がんにかかる方は年々増加の一途をたどっています。がん腫の中では比較的穏やかながんなのですが、中には急激に進行するものもあります。一次検診として血液検査でPSA(prostate specific antigen:前立腺特異抗原)を測定し、がんの疑いのある方を絞り込みながら検査をすすめます。

どのがん腫にも共通することですが、前立腺がんもぜひ症状のないうちに検査や治療を受けることをお勧めします。

男性更年期

男性にも男性ホルモンの低下による更年期があります。女性ほど多くの方が症状を感じるわけではないようですが、性欲の低下がひどい、勃起障害、なんとなく元気が出ない、気分が落ち込む、眠れないなどの症状があるときは、一度男性ホルモンの状態を調べてみましょう。

勃起不全

バイアグラ®︎の開発とともに広く知られるようになった勃起不全ですが、その後複数の薬が開発され、現在では後発品も選べるようになりました。

当院でも自由診療を行っています(女性医師のクリニックですが思いのほか受診される方が増えており院長も驚いています)。

自由診療について

勃起不全のほかに、日帰りでの包茎手術やパイプカットも行っています。
詳しくはお電話にておたずねください。

こども

おねしょ、夜尿症

子供のおねしょは、人知れず悩むことが多い症状のひとつです。7歳で10%程度のお子さんにみられると言われています。自然に改善することも多いのですが、お薬を使うことでより早く治すことができるようになりました。当院では生活習慣の見直しとともに、必要に応じてお薬を併用して治療を行っています。